注文住宅は何か月で建てられる?
家づくりは時間がかかる!

注文住宅を建てるのにかかる期間はどのくらいと考えておけばよいのでしょうか。家を建てるのにかかるのは長くて半年くらい?と思っている人も多いかもしれませんが、これはあくまで工事期間だけの話。実際には、計画段階から入居までに9〜12か月ほどかかると言われています。
さらに、これはすべて計画通りに物事が進んだ場合です。細部に至るまでこだわりが多い人はその分打ち合わせにかかる期間が延びますし、また何かしら問題が発生して工期が延びることも珍しいことではありません。新居への入居希望日が決まっているなら、最低でも1年前、余裕を持って臨みたいなら1年半ほど前には計画をスタートさせるようにしましょう。
家づくりの流れ

では、実際に家づくりの計画をスタートさせてから入居までにたどるスケジュールの流れを見てみましょう。
- ①家づくりの計画を立てる 約1か月
- まずは家を建てたい地域の注文住宅の価格相場を知った上で、資金計画を立てます。多くの場合は住宅ローンを利用することになると思いますが、その場合も無理なく返済できる金額や返済期間について検討し、計画を立てておきます。
- どんな家を建てたいかについて考え、家族で話し合ってみましょう。どんな間取りの部屋がいくつ必要か、どんなテイストの家にしたいか、絶対に外したくないポイントなどについて、ノートに書いたり、写真を貼ったり、絵を描いたりして、理想の家に関するイメージを具体化させてみるといいと思います。そして、そんな住宅を建ててくれられそうな住宅会社をいくつかピックアップしてみましょう。
- 住宅会社の比較検討を行う 約1〜2か月弱
- ①でピックアップした住宅会社を比較検討します。数社に絞ったら実際に訪問してみるなどして、ラフプランや概算見積もりを立ててもらって比べてみてください。そしてぜひ家を建ててもらいたい!と思える住宅会社を1社に絞ります。
- 土地購入から考えている場合は、その住宅会社に土地探しから依頼するのもいいでしょう。また、希望の土地が決まっている場合や土地がすでにある場合は、その土地を住宅会社に見てもらった上で、ラフプランを考えてもらわなければなりません。
- 契約を結ぶ 数週間
- 家を建ててもらう住宅会社が決まったら、建築請負契約を締結します。土地の購入もある場合は、その前に土地売買契約をまず結ばなければなりません。
- 工事に関する打ち合わせを行う 1〜1.5か月
- 契約から着工前のこの期間にプランの最終決定を行いますが、この期間に打ち合わせを何度もくり返し、壁紙やカーテンの色、コンセントの位置、住宅設備など様々な詳細を決めていきます。打ち合わせの時間がなかなか取れなければ、この期間が数ヶ月に及ぶこともあります。
- 着工から竣工まで 3〜6か月
- 着工から上棟式、中間検査、外構工事を経て竣工までの工事期間は、短くて3か月、長くて半年というのが通説ですが、この期間は工法やプランによって大きく変わりますので、住宅会社に先に確認しておくといいでしょう。また、天候や災害などによって工事が中断され、工期が延びてしまうことも少なくありません。
- 完成から引っ越しまで 約1か月
- 無事にマイホームが完成すると、まずは完成検査を行い、受け渡しに際して住宅ローンの決済を行います。その後カギをもらって引っ越しです。