リビング学習レイアウトについて詳しく解説しています。
  1. リビング学習って本当にいいの?注文住宅でおすすめのレイアウト

「リビング学習」が注目されているワケ

「リビング学習」が注目されているワケ

「リビング学習」という言葉をご存じでしょうか。核家族化が進み、子どもも自分の部屋を持つようになってからは、長い間子どもたちは自分の部屋でデスクに向かって宿題をし、テスト勉強をする、というのが主流でした。いつまでも家族が集まるリビングをウロウロしていると怒られたものです。

ところが、この頃その風習に変化が見られます。家庭学習を行う最も理想的な場は「リビング」であるという考え方が生まれ、親とコミュニケーションを取りやすい場所で勉強するほうが子どもの発育に役立つと言うのです。

子どもが宿題や予習・復習をする時間は、基本的に学校から帰った後、午後から夕方の時間帯ですね。この時間帯に親は夕食の準備をしていることが多いでしょう。キッチンに続くリビングで勉強していると、家事をする親の目がすぐそこにあります。保護者の目がある場所であるがゆえに集中して学習することができ、またわからないことをすぐに親に聞いて解決できる、これが「リビング学習」なのです。

リビング学習におすすめのキッチンレイアウト

では、リビング学習に向いているキッチンレイアウトについて見てみましょう。例えば、キッチンがダイニングやリビングと別れて孤立しているケースだと子どもがリビング学習をしていても自室でするのと同じなので意味がありません。必要なのは、親の目の届く場所で、すぐにコミュニケーションがとれる状態で勉強をするということ。そのためには、従来の日本の住宅に多い、壁付のI型キッチンも不向きですね。

理想的なのは、親がキッチンで作業をしながらリビングの方向を向くことができる「アイランド型」や「ペニンシュラ型」のキッチンです。

リビング学習におすすめのキッチンレイアウト
出典:シンケンスタイル

完全に壁から離れて孤立しているアイランド型や、片側のみ離れているペニンシュラ型は、例えばダイニングテーブルで勉強をしている子どもの様子を見ながらキッチンで作業ができることに加え、親がダイニングテーブルへ行くのも、子どもがキッチンへ来るのも容易です。こうしたコミュニケーションの取りやすさもまたリビング学習では重要な要素の1つなのです。

すぐ取り入れられる?リビング学習アイディア

リビング学習用として、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンの対面した先にリビング学習用のテーブルを造り付けで設置する、という注文住宅の設計も今やあるようですが、ちょっとしたアイディアでリビング学習は可能です。

これから食事をするダイニングテーブルで子どもがいつまでも宿題をしていては、夕食の準備をしている最中に場所を移動させることになってしまいますよね。また、そういう場所で勉強をするのは逆に落ち着かないという子どももいるでしょう。そんなときは、子どもの勉強机をリビングに配置して、くつろぎスペースと区切るために間に観葉植物を置くというのも1つのアイディアです。また、窓辺や壁際にカウンターを作ってそこを学習スペースにしたり、キッチンカウンターを学習机として改造したりしてしまうのもいいですね。

すぐ取り入れられる?リビング学習アイディア
出典:シンケンスタイル

このようにリビングルームの中でも学習するための個別のスペースを作ると、周囲に家族がいても集中することができるようになります。必要なのはあくまでオープンスペースであるということ、家族とすぐにコミュニケーションがとれる距離感にいながら集中できる場所であることです。

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